飛行ルール・法律

【航空法】ドローン飛行申請に必要な条件とは!?〈飛行許可・承認の取得〉

こんにちは!sawa@sawasan33333です!

突然ですが、DIPS使ってますか?

DIPS(ドローン情報基盤システム)とは、国土交通省のドローン飛行申請オンラインサービスです。

ドローンを飛ばすには、国土交通省から飛行許可や承認を得なくてはならないケースがほとんどです。なぜなら、国土交通省が所管する”航空法”でドローンの飛行ルールを細かく定めているから。

その申請の際に使うのがDIPSです!

以前は郵送による申請でしたが、現在はDIPSによるオンライン申請が主流になっています

ネットから申請できるので書類作成の手間が省け、申請〜許可・承認までをよりスムーズに行うことができます……が。

誰でも申請できるわけではありません。条件があります。

ドローン飛行申請に必要な条件とは

ドローン飛行の許可・承認申請を国土交通省に行うには、操縦者の飛行経歴や知識、操縦スキルが以下の条件(一般基準)をクリアする必要があります。

要は、条件をクリアした操縦者が行う飛行に許可や承認を出しますよ、ってこと。

大きくわけて3つの基準(条件)があり、これらは許可・承認の内容に関係なく全ての無人航空機の申請に共通する条件になります。

操縦者の飛行経験が10時間以上(飛行経歴)

操縦者の飛行経験が10時間以上ないと許可・承認申請を行うことはできません。

ドローンを触ったことも操縦したこともない人はもちろん、ちょっとだけ操縦経験がある、という人もダメ!

国土交通省HPに「10時間の飛行経歴がなくとも、安全確保を前提に柔軟に対応している」との掲載があります。

ケースバイケースで柔軟に対応しているようです。

飛行経歴が10時間に満たなくても認められた飛行の許可・承認の事例(申請書記載例について-4.その他)

ドローンの知識を有している(知識)

操縦者は、ドローンに関する様々な知識を持った者である必要があります。

  • 航空法をはじめ小型無人機等飛行禁止法や電波法、他の法令等も含めドローン飛行に関係する法令の知識があること。
  • ドローンの構造や機能、点検、気象や力学などの基礎知識……など、安全飛行のための知識があること。

などなど。ドローンに関する幅広い知識が求められます。

操縦スキル

操縦者はドローンの飛行前確認・操縦方法から、GPS等の安全機能オフの操縦、自動操縦システムを使いこなせる……等の操縦スキルを持った者である必要があります。

GPSやビジョンポジショニングシステム、障害物検知システム等の安全センサーをオフにした状態をATTIモードと呼んだりします。

機体の水平維持のみ有効な状態で、難易度の高い操縦モードです。

【ドローン操縦】ATTIモード(Aモード)について〈練習するときの注意点〉こんにちは!sawa(@sawasan33333」)です! 先日、Phantom4を使ってATTIモードで操縦練習したんですよ。 ...

申請する許可・承認の内容に応じて発生する条件も

許可・承認の内容に応じて操縦者に追加基準がプラスされます。

飛行空域や飛行方法によって操縦者に必要な条件が追加される、ということです。

  • 目視外飛行
  • 夜間飛行
  • 物件投下

上記の3つについては、申請の際に訓練実績を示さなくてはなりません。

悩ましいのが「○時間以上」という明確な時間や回数の基準がないこと。いったいどれくらい訓練をすればいいのか、曖昧になっています。

私の場合、ドローンスクールでの実績や屋内での飛行練習を含め目視外・夜間ともに3時間で申請をし、審査に通りました(物件投下は申請していません)。

知り合いのドローン操縦者に聞いたところ、目視外と夜間は1.5時間、物件投下は経験5回で審査に通った、と言っていました。

0時間ではさすがに通りませんぞ!笑

ドローン飛行申請の条件をクリアするためには

飛行経歴をクリアするには、ドローンの操縦練習を積み上げていくしかありません。

どうやって積み上げていくか。2パターンあります。

屋内でひたすら操縦練習する

たかが練習とはいえ、屋外での飛行は航空法違反となる可能性があります。

操縦練習は航空法適用外の屋内で行うようにしましょう!

体育館のような広いスペースを確保できる施設を借りるのも良し。操縦経験豊富なドローン操縦者に補助してもらいながらの練習はなお良し、です!

認定資格を取得する(ドローンスクール等)

民間のドローンスクールや講習団体では、ドローン飛行申請時の条件をクリアできるようなカリキュラムを組んでいるコースが多々あります。

私もドローンスクールを受講して、卒業と同時に『申請条件をクリアした操縦者』になりました。目視外・夜間の条件も卒業と一緒にクリアです!

また、ドローンの認定資格があると許可・承認申請時の一部手続きを省略できます。

航空法HPの「無人航空機の講習団体及び管理団体一覧」に記載された講習団体等の講習修了者が対象です。

スクール受講は費用がけっこうかかりますが、なにかと恩恵を受けられるのでおすすめですよ!

まとめ

ドローン飛行申請は誰でもできるわけではありません。知識とスキルを持ち合わせた操縦者である必要があります。

自分で練習するもよし。スクールに通うもよし。どちらにせよ、最低限の飛行経歴を持てるように練習・勉強していきましょう!

ではまた!

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