飛行ルール・法律

【ドローンの規制緩和か規制強化か】 無人航空機の新制度の内容を解説します〈2022年施行予定〉

こんにちは!sawa@sawasan33333です!

ドローンユーザーのみなさん、大変です。

これから数年の間に、ドローンをとりまく環境がガラリと変わりますよ!

残念ながら、MavicMiniやMini2などの200g以下のドローンを愛用している方は肩を落とすことになりそうです。

一体何がどう変わっていくのか、ちょっと真面目に解説していきます。

ドローン業界に激震!新制度の方向性とは?

少し前ですが、国土交通省航空局より”無人航空機のレベル4の実現のための新たな制度の方向性について”という資料が公表されました。

出典:首相官邸HP・小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第15回)配布資料1より

小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第15回)

ドローンを産業の分野で有効活用していくことを念頭においた新制度(案)で、今後ドローン飛行の環境整備に本格的に乗り出すことが伺える資料となっています。

……ですが!

趣味で空撮を楽しんでいるような一般ユーザーにとっても重要な内容となっています!

細かく言い始めるとものすごいボリュームになるので、超簡単にまとめます!

  • 車の運転免許制度のようになる
  • 100g以上のドローンから制度対象に

こんな感じです。

それぞれ詳しく見ていきましょう!

ドローンが免許制度になる!?

近い将来、ドローン飛行は自動車の免許制度と同じような制度になりそうです。

自動車の場合、運転するために必要な運転免許証と、数年に一度の車検が義務になっています。ドローンも同じような仕組みに整備していくようです。

また、運航管理のルールを法令等で明確化させ、業務・趣味問わずドローン飛行において義務となる事項が追加されます。

出典:首相官邸HP・小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第15回)配布資料1より

上の資料にもあるように、機体認証と操縦ライセンスが新たな制度に追加され、運航管理のルールが整備されます。

一つずつ見ていきましょう!

機体の安全性に関する認証制度(機体認証)

国が機体の安全性を認証する制度で、自動車でいう”車検”にあたります。

機体の整備を義務付け、国の登録を受けた民間検査機関による検査事務の実施が可能になります。

DJIなど有名メーカーのドローンは型式認証を受ける可能性が高いので、機体認証の手続きを簡素化できるのでは、と思います。

DJIとは……世界トップシェアを誇る中国のドローンメーカーです。

操縦者の技能に関する証明制度(操縦ライセンス)

出典:首相官邸HP・小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第15回)配布資料1より

国が試験(学科及び実地)を実施して操縦者の技能証明を行う制度で、自動車でいう”運転免許証”にあたります。

一等資格二等資格に分類し、機体の種類や飛行方法によって”限定”を付けますよ、って言ってます。

一等資格

一等資格=有人地帯(第三者上空)における補助者なし目視外飛行[レベル4]です。

今回の新制度は”第三者上空の飛行(レベル4)を実現するための制度整備”であり、一等資格がこの飛行にあてはまります。

ドローンを産業の分野で有効活用していくのに重要な資格なため、一般のドローンユーザーはほぼ関わりがないかと思われます。

一等資格はレベル4実現のための資格!

二等資格

二等資格はレベル1〜レベル3内において、規制対象となる飛行場所・飛行方法の許可承認申請の審査が一部省略できたり、申請そのものが不要となる場合があります。

  • 無人地帯における補助者なし目視外飛行[レベル3]
  • 目視内飛行[レベル2(自動操縦)]
  • 目視内飛行[レベル1(自動操縦)]

上記の飛行は、二等資格がなければ飛行できないわけではありません。資格があることによって申請の簡素化や優遇がありますよ、ということです。

すべてのドローンユーザーが必ず国家資格を取得する必要はありません!

二等資格がなくとも、今までと同様に許可承認申請を行うことで飛行可能となります。

さらに規制対象となる飛行場所・飛行方法に該当しない飛行の場合は手続き不要で、資格も必要ありません。

じゃあ資格いらないじゃん!ってなりますねぇ。

しかし。二等資格を取得することで航空局とのやりとりがだいぶ楽になるので、業務で飛行させる場合は持っていて損はない資格ではないでしょうか。

〈二級資格を持つメリット〉

  1. 空港周辺/高度150m以上/イベント上空/危険物輸送/物件投下/一定の重量以上
    →許可承認申請の審査を一部省略できる
  2. 人口集中地区/夜間飛行/人・物件30m未満/①に該当しない目視外飛行
    →許可承認申請は不要

運航管理のルールを法令等で明確化

補助者の配置等、これまでも運航管理のルールは存在しました。しかし今後は法令で明確にし、さらには新しく義務化される事項もあります。

〈義務化されること〉

  • 飛行計画の通報
    →FISS(飛行情報共有機能)の利用を義務化(現在は許可承認取得のうえで飛行させる場合のみ義務)
  • 飛行日誌の記録
  • 事故発生時の国への報告

これらは業務・趣味問わず義務となるようです。

これまで趣味でドローンを楽しんできた方には荷が重いですねぇ。

……だからこそ言いにくいんですけど、さらに荷が重くなることがあります。

それは、航空法における無人航空機の定義がかわる、ということです。

100g以上のドローンから厳しい規制対象に

新制度では、新たに機体と所有者または使用者の登録制度が始まります。

それにあわせて、登録・許可承認の対象となる無人航空機の範囲を100g以上にする、とのことです。

現在は200g以上のドローンが無人航空機に分類されており、厳しいドローン規制があります。

対して200g以下のドローンは”模型航空機”に分類され、ドローン飛行のルールはあるものの比較的緩い内容です。

これが新制度では200g→100gに変更されます。

【200g以下のドローン】MavicMiniは航空法の規制対象外……ではない!?ちまたで話題のDJI新モデル、”Mavic Mini”。とにかくよく聞くのがこんなセリフです。 「航空法が対象外だ!」 「どこで...

MavicMiniが大ヒットしたのはこれが理由。気軽に飛ばせて高画質な撮影ができるんだから、そりゃあそうだよねぇ。私も買ったし。

しかし。今後は気軽に飛ばせません。

100g以上のドローンも登録が義務化され、飛行場所や飛行方法によっては許可承認申請を行わなくてはなりません。

MavicMiniやMini2を業務で飛行させる場合は、先述した国家資格(二等資格)を取得する必要もでてくるでしょう。

いずれ、ドローンを気軽に飛ばして楽しみたい趣味目的の方にとっては辛い内容となっています。

まとめ:ドローンは規制緩和される一方、規制強化もされていく

先日、こんなツイートがタイムラインに流れてきました。

規制緩和、と言われると「よりドローンを飛ばしやすくなるぞ!」と思いますよねぇ。

しかし、追い風となるのは主に業務でドローンを飛行させる一部の操縦者です(許可申請の簡素化など)。

全ての操縦者に言えるのは、ドローンの環境整備によってルールが細分化され、よりルールの遵守を求められる=規制強化、だということ。

そして、今後めまぐるしく変化していくドローン業界についていかなくてはならない、ということです!

……と、ここまでけっこう真面目に書いてきましたが。

今思っている正直な感想を申し上げると、

「こんなことになるならMavicMiniじゃなくてMavicAir2買っときゃよかった」と愚痴りたい気分です。笑

少し前から欲しいと思ってたんだけど、新制度のせいで余計に欲しくなってます!笑

【MavicAir2】軽い気持ちで操縦したMavicAir2がマジでヤバかったこんにちは!sawa(@sawasan33333)です! 先日、はじめてMavicAir2を操縦したんです。(上の写真はMavic...

だって、どうせ申請必要になるんならMavicAir2のほうがよくない!?

……私の物欲の話はどうでもいいんだよ。笑

空の産業革命が加速しているドローン業界。今後の動向がものすごく気になります。おいて行かれないように情報に敏感になりながら日々過ごして行きたいと思います!

ではまた!

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