2021年11月、世界トップシェアを誇るドローンメーカーであるDJIからMavic3が発表されました!
前作のMavic2シリーズから3年ほど経っているので、Mavic3を待ち望んでいた人、多かったんじゃないかと思います。
毎度毎度のことですが、DJIさん、今回もすごいドローンを世に解き放ってます。前作からの進化がハンパないっす。
ということで、今回はMavic3の注目すべきスペックについて解説します!
目次
ここがすごい!Mavic3の注目ポイントは大きく3つ!
Mavic3ですが少し前からリーク情報が出回ってて、その内容が「うそでしょ!」ってくらい進化っぷりが半端ないものでした。
なので正直「本当か〜?」と疑ってかかってました。
しかしいざ正式に発表されて内容を確認すると……本当でした。笑
そんなMavic3の進化した注目ポイントをわかりやすく簡単に解説していきます!
注目ポイント① デュアルカメラシステム
前作Mavic2Proはハッセルブラッドのカメラを採用して話題になりました。
Mavic3は同じくハッセルブラッドと共同開発した4/3型CMOSセンサーのカメラを搭載しています。
さらに最大28倍ズームが可能な望遠カメラも採用され、なんとMavic3、デュアルカメラシステムとなりました!
カメラユニットの上部が望遠カメラ、下部がメインカメラになっています。
メインカメラ(4/3型CMOSセンサー)
メインカメラはMavic2Proよりも大きいセンサーサイズ(4/3型CMOSセンサー)になり、より繊細で高画質な撮影を実現させています。
ハッセルブラッドと共同開発したカメラということで、もちろん今回も「HSCS(Hasselblad Natural Color Solution)」は健在です!
撮影するだけで鮮明かつ自然な色合いを再現してくれるんですよ!
メインカメラの主なスペックはこちら。
- 35mm換算で24mm/F2.8の単焦点カメラ
- 有効画素数2000万画素
- 静止画の最大画素数5280×3956
- 5.1K/50fps、4K/120fpsでの動画撮影が可能
録画コーデックはH.264とH.265が共通、ラインナップによってはAppleProRes422HQ/最大3772Mbpsで撮影可能となります。
サブカメラ(望遠カメラ)
サブカメラはハイブリッドズーム(光学+デジタルズーム)を採用した望遠カメラで、最大28倍ズームまで可能となっています。
主なスペックはこちら。
- 35mm換算で162mm/F4.4の望遠レンズ
- 1/2型CMOSセンサー
- 有効画素数約1200万画素
- 静止画の最大画素数4000×3000
ただし、ほとんどの倍率がデジタルズーム(画面を画像処理で拡大したもの)になるので、撮影としてのズーム機能は画質的にやや不安な面も。
探索や遠方確認で使用するカメラ、と考えたほうがいいかもしれません。
動画は4Kまで対応とのこと。
注目ポイント② 飛行性能の進化
DJIのドローンといえばとにかく飛行性能に優れており、従来の機種から安定した飛行をサポートしてくれる機能が満載でした。
Mavic3はさらに飛行性能が強化されています。
最大46分の飛行時間
新しいバッテリーを採用し、かつ本体の無駄な消費電力をおさえることで長時間飛行を実現させました。
その時間、なんと脅威の46分!なげぇ!
バッテリー性能のアップは長時間撮影できるというメリットだけでなく、ローバッテリーによる墜落事故の回避にも繋がります。
個人的にはとても頼もしいアップデートだと思っています!
映像伝送機能の強化
伝送システム「DJI O3+」を採用し、強い信号干渉がある環境等の厳しい条件下でもクリアな映像を伝送可能にさせています。
その自信は1080p/60fpsのライブ映像のハイフレームレート伝送が可能なところにあらわれています!
最大伝送距離は日本国内で8kmとなっています。(電波干渉や障害物等がなく、FCCに準拠している場合)
ちなみに、都内などの電波干渉が強い場所でも3kmは飛ばせるとのことです。
注目ポイント③ 全方向障害物検知システム
全方向デュアルビジョンシステムを搭載し、全ての方向において障害物検知機能が向上しました。
これによって安全飛行のサポートはもちろん、様々な自動飛行もアップグレードされています!
ActiveTrack5.0
被写体を自動で追尾しながら飛行してくれる機能『アクティブトラック』。前作のMavic2にも搭載されていて、動画撮影の際は幾度となくお世話になりました。
しかし、しいて不満をあげるとすれば、被写体の前後or側面からしかのトラッキングしかできないところ。
しかしMavic3では前後、左右、斜めの動きにあわせたトラッキングが可能で、側面や周りを飛行させながらのトラッキングも可能になりました。
APAS 5.0
障害物を自動で避けながら飛行してくれる機能であるAPAS。これもMavic2に搭載されていましたが、さらにパワーアップしてMavic3に搭載されています。
強化された各センサーで全方向の障害物を断続的に検知して、スムーズに障害物を回避し安全な飛行ルートを計画してくれます。
アドバンストRTH
私が一番驚いたのがこれ。
RTH(リターントゥホーム)にあたらしい機能が加わりました!アドバンストRTHです!
自動でホームポイントに帰還するのは同じなんだけど、その方法がこれまでとまったく異なります。
従来RTHの基本的な動作は、設定していた高度まで一旦上昇してからホームポイントに戻ってくる、というものでした。
それゆえ、周囲の障害物等の高さを考慮して高度設定を事前に行うことがとても重要でした。
しかし、新しいアドバンストRTHは自動で障害物を検知して一番安全かつ最短距離で帰ってきてくれるそう。
計測した風速とRTH経路をもとに、帰還に必要となる電力をリアルタイムで計算し、最短で安全性とエネルギー効率が最も高い飛行ルートを自動で計算できるようになった
DJI公式ページより
さらに、RTH中は最大200m先の検知が可能とのこと。すごい!
しかし。ここで疑問が生まれました。
いかなる状況でもアドバンストRTHだけに頼るのはリスクが高いように思うので、以前と同様のRTH起動やそれに伴う設定項目があるのかどうかが気になるところ。
こちらに関しては近々詳細を調べてまた記事にしたいと思います!
※追記
▼アドバンストRTHについての記事をアップしました!
これまでの障害物検知センサーについて
障害物検知センサーについて、余談ですがちょっと補足。
これまでのDJIドローンでは、障害物検知機能の搭載/非搭載、センサーの数などが機種によって異なります。
【各機種】 | 【障害物検知センサー位置】 |
---|---|
Mavic2Pro/zoom | 前/後/左右/上/下(左右方向は特定モード・環境のみ) |
Phantom4Pro V2.0シリーズ | 前/後/左右/下 |
MavicAir2s | 前/後/上/下 |
DJI Mini2 | 非搭載 |
Tello | 非搭載 |
障害物検知センサーの数や位置等によって飛行時の注意点や使える機能内容に差が出ますので、自身で持っているDJIドローンのセンサー類について把握しておきましょう!
さらなる進化と遂げたMavic3!……ですが。
Mavic3の特徴を整理します!
- デュアルカメラシステムの搭載
- メインカメラ:4/3型CMOSセンサーハッセルブラッドカメラ
- サブカメラ:28倍ハイブリッドズーム対応の望遠カメラ
- 5.1K/50fps、4K/120fpsでの動画撮影を実現
- 最大飛行時間46分
- O3+伝送技術による映像伝送機能の強化
- 最大200 m先の障害物を検知する全方向障害物検知
- ActiveTrack5.0/APAS 5.0/RTHの進化
こんなところでしょうか。
即位精度の向上や他の安全機能の搭載、各ラインナップごとの特徴など、本記事では書ききれないほどのポイントがMavic3にはまだまだあります。
今すぐにでもポチって実際に飛行させていろいろ試してみたい。
……という気持ちはあるのですが。
私、Mavic3は買いません。
▼なぜ私がMavic3を買わないと決めたのかはこちらの記事でお話ししています!
今回はここまで!ではまた!