操縦・操作

ドローン事故の要因はこんなにある!知っておくべき飛行時のリスク

最近のドローンってすごいんですよ。

簡単な設定をするだけで勝手にかっこいい飛行方法で撮影してくれたり、離陸場所に帰ってきてくれたり、近くに障害物があれば教えてくれたり、避けたり。

機種(モデル)によって様々な高機能っぷりを発揮しております。

しかし、それでも衝突事故や墜落事故がけっこう頻繁に起こっているのが現実……。

ドローンの事故は様々な要因によって発生します。リスクマネジメントも操縦の一つ、と考えておいたほうがいいでしょう。

そのためには事故に繋がる原因を知っておかなくてはなりませんね。

一体どんな原因があるんでしょうか。見ていきましょう!

ドローン事故の要因①:操縦ミスや設定ミス

要は、操縦者の技術不足です。

操縦スキルはもちろん、ドローンによっては様々な設定が行えるので、そのような機能を使いこなせているかどうかも重要なポイント。

特に自動帰還の設定ミスが多い印象です。安全性を高めるための自動帰還モードなのに、設定をミスって逆に衝突させてしまうという悲しい結末……。

また、ドローンが高性能すぎて「操縦楽勝じゃん!」と思っている場合も要注意。それらは高性能なセンサーが働いているから楽勝なのであって、センサーを切った状態での操縦も必ず経験しておくべきです。(ATTIモードでの操縦)

GPSをはじめとするセンサー類は絶対的なものではありません。操縦者の操縦スキルがあってこそのドローン飛行だということを忘れずに!

ドローン事故の要因②:電波障害

電波障害によってドローンが制御不能になるパターンです。

ドローンは電波で機体を飛ばします。なので周囲の電波の影響をモロに受けます。高圧線や変電所、鉄橋などの近くではドローンが制御不能になる可能性が高いです。

また、何台かでドローンを飛ばしている場合も電波が干渉し、不具合が生じる可能性があります。

ドローンのモデルによって強い・弱いがあるため、弱いドローンはホバリングが安定しない、などの不具合が生じることも。

ドローン事故の要因③:バッテリー切れ

ドローンのバッテリーはスマホのバッテリーとは違って30%を下回ると急激に減っていきます!

30%あるから余裕〜、なんて飛行を続けてると帰還途中でバッテリー切れを起こして墜落しますぞ!

強風時や冬の低温時もバッテリーの減りが早いので要注意!

私は常に35〜45%を下回ったら帰還させるようにしています。帰還のタイミングはその時の状況を見て判断しています。

ドローン事故の要因④:天候の急変

突風が起こった、強風時に無理して飛行させた、その結果ドローンが墜落してしまった、という事例があります。

飛行前に天候をしっかり確認するのはとても大事。あとは、無理をしないこと!

どんなに晴れていても、雲ひとつない快晴でも、風が強いとドローン飛行は断念しましょう。

また、雨や雪のときも飛行は避けましょう!

ドローン事故の要因⑤:バードストライク

鳥さんと衝突してしまうパターンです。飛行機の事故原因でも多く事例があります。

実際、ドローン飛ばしていると鳥さんが寄ってきます。

だからこそ”目視しながらの飛行”が重要になります!プロポの画面ばかり見ていると鳥さんの接近に気が付けませんから!

目視外での飛行をする場合は国土交通省へ”目視外飛行”の承認申請を行い、監視役の補助者をつけましょう!

ちなみに、鳥さんが近寄ってきたときは垂直に上昇をいれるといいらしいです。鳥は垂直方向に上昇できないので、得体のしれない動きを目の当たりにしてビビって逃げるらしい。

ドローン事故の要因⑥:目視外の飛行

上記したバードストライクだけではなく、目視外での飛行はリスクが高いです。

よそ見しているうちに衝突した、建物の向こう側に飛ばしたら状況がわからなくなって操作不能になった、画面ずっと見てたらドローンがどこいったかわからなくなった……などなど。

プロポで画面を見れるとはいえ、目視外は非常に危険だということをお忘れなく!

目視外飛行をする場合は国土交通省へ”目視外飛行”の承認申請をしなくてはなりません。

また、申請を航空局標準マニュアルを使用して行う場合は、安全を確保するために必要な体制として補助者をつける必要があります。

まとめ

この他にも事前準備の不足による機体トラブルや補助者との連携ミスなど、起こり得るトラブルはたくさんあります。

様々なリスクに対応できるよう、常に周りの状況を冷静に見て判断しなくてはなりません。

計画段階からリスクマネジメントを意識し、当日の飛行に向けて機体の点検等準備を行い、当日は天候やその他周囲の状況に注意しながら飛行させる。

これら全てをあわせて”操縦”なんじゃないかと個人的に思ってます。

安全飛行で楽しくドローンを飛ばすために。リスクマネジメント、大切ですよ!

ではまた!