2021年11月に発売されたMavic3に搭載されている新しい機能に『アドバンストRTH』というものがあります。
そもそもRTHとは”自動帰還システム”のことで、操縦しなくともドローンが離陸地点まで戻り着陸してくれる機能のことです。
安全飛行をサポートしてくれる心強い機能であるRTHですが、使い方や設定をちゃんと理解しておかないと逆に事故を起こしかねない”諸刃の剣”でもある機能です。
そこで、Mavic3のアドバンストRTHとはどんな機能なのか、簡単に解説していきます!
▼従来のRTHについてはこちら
目次
アドバンストRTHとは
従来のRTHは自身で設定した高度まで一旦上昇してから直線的にホームポイントまで戻ってきて離陸する、というのが基本的な流れでした。
Mavic3に搭載されたアドバンスRTHはというと、
計測した風速とRTH経路をもとに、帰還に必要となる電力をリアルタイムで計算し、最短で安全性とエネルギー効率が最も高い飛行ルートを自動で計算できるようになった
DJI公式ページより
とのことです。
超簡単に言うと、障害物を避けながら最短ルートでホームポイントまで勝手に戻ってきてくれる、という機能です。
アドバンスRTHの注意点
しかし、いかなる時もアドバンスRTHを使えるわけではありません。
アドバンストRTHを作動させるには条件があります。それは、
「環境が明るく、ビジョンシステムが有効な場合」です。
逆に環境が暗くビジョンシステムが満足に効かない場合は従来のRTH(直線RTH )が作動します。
- 明るい日中で、ビジョンシステムが満足に働く場合は自動的にアドバンストRTHが作動します。
- 環境が暗くビジョンシステムが満足に効かない場合は従来の直線RTHが作動します。
……ここでピンときた方、いますかね?
そうです。アドバンスRTHが搭載されたとはいえ、RTHの高度設定は事前にしっかり行う必要があります!
なぜなら、従来のRTHの基本的な流れは”設定高度まで一旦上昇してから帰ってくる”からです!
従来のRTHはホームポイントからの距離やその時の機体の高度によって
- 設定したRTH高度まで上昇してから帰還
- そのままの高度で帰還
- その場で着陸
など、帰還方法に違いがあります。
詳細部分はドローンの機種によって異なる場合もある為、マニュアルで確認しておきましょう!
安全飛行をより強力にサポートしてくれるアドバンストRTHですが、従来のRTHと併用となると、ちょっとややこしく感じてしまいますねぇ。
何も知らないままだと、安全に帰還させるどころかドーンとぶつけて事故を起こしてしまったり最悪墜落させかねません。
これは事前にしっかりユーザーマニュアルを読んで詳細を確認しておく必要がありますね!
ということで、確認しました!
Mavic3搭載のRTH機能についてマニュアルを読んでみた
DJIの公式ページからMavic3ユーザーマニュアルをダウンロードしました。
ダウンロードしたのはいいんですけど……
まさかの全部英語!笑
なので、Google翻訳やら翻訳アプリやらにお世話になりまして読んでみました。
だがしかし。
そういう翻訳って、けっこう変な日本語になるよね。笑
なので、間違った内容をお伝えしては大変なので、詳細については日本語版のユーザーマニュアルが解禁されてからお伝えしようと思います。
がしかし!
ざっくりと解読したかぎりでは、
- 従来と同様にスマートRTH/フェイルセーフRTH/ローバッテリーRTHの3パターンがある
- 各RTHの中でアドバンスRTH/直線RTH(従来のRTH)/オリジナルRTHいずれかの帰還方法で自動帰還する
- フライトの前にRTH高度の設定を行う必要がある
これまでと同様に3つの作動パターンがあって、それぞれの自動帰還方法がその時の状況によってかわるみたいです。
近いうちに日本語版ユーザーマニュアルが出ると思いますので、その時にまた詳しく解説する予定です!
▼英語得意な方はこちらからダウンロードできます!
本日はここまで。ではまた!