こんにちは!sawa(@sawasan33333)です!
新しく発売されたMavicAir2が話題ですね!
理由は前モデルをはるかに凌ぐ高スペックな機能満載なところ。このドローンがこの価格で……!?と、驚きを隠せません。
良いポイントの一つに”4K60fpsでの撮影が可能”なことがあげられます。4K60fpsはこれまでPhantomシリーズ以上、上位機種のみの搭載だったので、これはかなり嬉しいポイント!
ですが!
このfps(フレームレート)、数字が大きけりゃいいってもんじゃあございやせん!
高すぎるfps(フレームレート)は、かえってマイナスポイントが目立つ映像になってしまいますぞ!
目次
高いfps(フレームレート)は滑らかだけど……
高いfps(フレームレート)での撮影は滑らかな映像になる反面、こんなことが起こります。
画質が落ちる
fps(フレームレート)が高いと映像が滑らかになりますよね。
しかしその一方で、1フレームあたりに割り当てられるデータ量が減ります。
へ?なんで?
と、私は最初なりました。笑
たとえば、30fpsの動画と60fpsの動画があったとします。
それぞれ動画の長さが10秒、容量が50MBだとすると、どちらの動画も1秒あたりの容量は……5MBですよね。
fps(フレームレート)の数字は”1秒あたりのコマ数”です。これを踏まえた上で、今度は1コマあたりに使用できる容量を計算してみます。
1秒あたりの容量が5MBであって、さらに30fpsと60fpsそれぞれが1コマに使用できる容量はというと……
30fpsの場合: 5MB÷30=約170kb
60fpsの場合: 5MB÷60=約80kb
こうなります。60fpsのほうが容量が少ないですよね。
これはつまり、1コマあたりを少ない容量で表示しなければならない60fpsのほうが画質が悪い!ということです。
コマ数が多いと滑らかな映像になる一方、画質は落ちてしまうという矛盾が生じているんです……。
この現象を回避して画質劣化を防ぐにはどうしたらいいか。その方法は高fps一番のデメリットでもあります。
倍の動画容量が必要(データ量が膨大になる)
大きいfps(フレームレート)でも画質を落とさないためには、動画の容量を倍にする必要があります。
先ほどの例の場合、60fpsの1秒あたりの容量5MBを倍の10MBにすれば
30fpsの場合: 5MB÷30=約170kb
60fpsの場合: 10MB÷60=約170kb
となり、1コマあたりだいたい同じ容量になります。
fps(フレームレート)を高くするとただでさえデータ量が大きくなるってのに、画質を維持するためには動画のデータサイズも大きくしなくてはいけないんですね〜。
これ、例のように短い動画であればデメリットはあまり感じないと思われます。
しかし長い動画は大容量データとなり、回線状況によってはデータ転送に失敗したり再生できなかったりと不具合が生じる可能性があります。
適切なfps(フレームレート)っていくら?
現在日本で主に使用されているfps(フレームレート)はテレビが30fps(29.97fps)、映画が24fps(23.98fps)です。
最新のゲームは60fpsのものが多いです。
「じゃあ空撮のときどれ使えばいいの!?」となりますねぇ。
人間が違和感なく自然に見えるのは30fpsだと言われています。
画質の劣化を防ぐことも考えると、普段の空撮は30fpsで十分かと思います。
だがしかし!
動きの激しいスポーツや、流動的なもの(滝など)を撮影する場合は60fpsが適しています。
これらを踏まえ、ドローン空撮の際は被写体が何かによって最適なfps(フレームレート)を選択することをおすすめします!
まとめ
fps(フレームレート)を高くすると画質が落ちてしまうこと、ご理解いただけたでしょうか。
カメラでは120fps、240fpsと撮影可能なものもありますが、再生する側でそのスペックに耐えられるものは少ないのが現状です。
また、多くの人が動画閲覧に使用するであろうPCやスマホは表示できるコマ数に上限があります。
一般的に、PCやスマホのディスプレイに表示できる1秒間のコマ数は60となっています。
60fps以上のfpsで撮影しても、再生の際は結局60コマになってしまいます。
なので「数字は高けりゃいいってもんじゃあございやせん!」なんですね〜。笑
私の場合は基本的に30fpsで空撮を行っています。被写体によっては60fpsにして撮影しますが、30fpsが一番自然で見やすい映像だと思っています。
みなさんもfps(フレームレート)を意識しながら空撮を楽しんでくださいね!
ではまた!