空撮レポート

【高齢化社会×ドローン】ドローンを使った高齢者向けレクリエーションとは?シニアドローン教室!

先日、秋田県秋田市にある秋田県健康増進交流センター「ユフォーレ」にて開催された“シニアドローン教室”にスタッフとして参加してきました.

高齢化社会が進む日本では多くの高齢者向けレクリエーションが様々な場所で行われており、「心身の健康増進や生活の質を高める」と言われ近年注目されています。今回の”シニアドローン教室”は、そのレクリエーションにドローンを取り入れよう!という新しくて面白い試みです。

主催は『JUIDA東日本ドローンスクール』。ドローンスクールを盛岡と秋田で運営しているJUIDA認定スクールです。

高齢者向けレクリエーションとは?

そもそも「高齢者向けレクリエーションってなんぞや?」と思う方も多いでしょう。ぶっちゃけ、私もそうでした。

高齢者向けレクリエーションとは、心身の健康維持・向上を目的とした様々なレクリエーションのことを指します。簡単に言うと、高齢者の方々が日々笑顔で暮らすために行う遊びのようなものです。

レクリエーションの内容例はこちら。

  • 身体を動かす(体操、風船バレー、お手玉、ボール運び等)
  • 頭を使う(パズル、オセロなどのボードゲーム、しりとり、なぞなぞ等)
  • 手先を動かす(折り紙、塗り絵、料理、手芸等)
  • その他(音楽に合わせて歌う、踊る、演奏する、異世代交流、動物との触れ合い等

この他にも工夫をこらしたレクリエーションが各地でたくさん行われています!

高齢者向けレクリエーションによって期待されている効果はこちら。

① 身体機能の向上

適度に身体を動かすことは高齢者の健康維持にかかせません。年齢と共に身体が衰えてしまうのは仕方のないことですが、だからこそ意識して身体を動かし、身体機能の向上を図ることが日々の生活をより良いものにするために必要です。

レクリエーションでは楽しみながら身体を動かすことができるので、無理なく身体機能の向上を図ることができます。

② コミュニケーションの促進

近年「人と触れ合う機会が減った」とおっしゃる高齢者の方が多いと感じます。身体の衰えを感じて外に出るのが億劫になったり、一人暮らしゆえに話し相手がいないといった現代ならではの問題に直面している方もいます。

そのまま他者との触れ合いがない生活を続けると心が塞ぎがちになり、うつ状態や引きこもりになってしまう可能性があります。

高齢者向けレクリエーションには同じような年代、同じような境遇の方がたくさんいます。そこでコミュニケーションを取り楽しい時間を過ごすことで、心の健康を保つことができます。

③ 脳の活性化

高齢者向けレクリエーションでは身体を動かしたり頭を使ったりと脳の活性化に繋がる作業を行うことから、認知症の予防が期待されています。また、認知症の進行を遅らせる効果も期待されています。

ドローンを用いた高齢者レクリエーションによって期待されることは?

ドローンの操縦は両方の手先をバラバラに動かす繊細な操作が必要になります。そして、左右のスティックをどう動かせば機体がどう動くのかを想像しながら操縦しなくてはなりません。

もうね、脳みそフル回転です。笑

しかしこれこそが脳の活性化に繋がり、認知症の予防につながるのではないか!と、ドローンスクールの先生が閃いたわけです。(私ではない)

個人的には、ドローンという最先端技術を高齢者の方々に体験してもらうこと自体が効果ありありだと思ってます。新しいことに挑戦するときのドキドキワクワクはプラスのパワーになるからね!

シニアドローン教室の様子をご紹介!

今回のドローン教室は65歳以上の方を対象に参加を募集しました。

……あっという間に定員に達しました。募集かけた次の日にはうまったそうな。すごい!ドローンは様々な年代から関心を持たれているんだなぁ〜と改めて実感しました。

場所は冒頭でも書いたとおり、秋田県秋田市にある秋田県健康増進交流センター「ユフォーレ」です。

数日前のユフォーレを空撮。紅葉は4割程度。

悪天候のなか、10名の方が集まってくれました〜!

まずはじめに20分程度の座学からスタート。ドローンとは?という基本的なことから飛行方法に関する知識、操縦方法のクイズ出題と盛りだくさんの内容でした!

メモを取りながら真剣に聞いてくださった方もいて、ちょっとこれはマジで見習わないと……と我が身を振り返りました。笑

座学のあとは隣接する体育館に移動。実際にドローンを飛ばしていきますよ!

当初は外でPhantom4Proによる記念撮影をする予定でしたが、当日は朝から天候が荒れに荒れて飛ばせず。先生がこの日のために取得した国土交通省の許可は効力を発揮することなく終了……。

空撮やってるとこんなことばっかりです。とほほ。

ということで、体育館で記念撮影しました。

これ、文字を表してるんですけど……わかりますかね?

どう!?わかる!?

ドローンの”ド”です!わかるよね!?笑

なにげに先生がピースサインしてるのがジワる。

そしてお待ちかね!いよいよドローンの操縦体験!

操縦体験ではトイドローン”TELLO”を使用しました。TELLOはお手軽ドローンとして大人気の機種です。

価格もお手軽でドローン入門にもってこい。ただし、操縦にはスマホやiPad等が必要なので要注意!

(セットで購入してもスマホやiPadは付属しないからね!)

 

ドローンを操縦していくつかのミッションをこなすというドキドキの操縦体験!皆さん緊張して心なしか背筋が伸びているような……笑

しかし!いざやってみると夢中で操縦してくれ、無事ミッションが終わると自然と拍手が生まれ、その場の全員が笑顔いっぱいに!楽しんでもらえたようで本当によかったです。

それにしても皆さん操縦がお上手でした!ぶつけたり落下させたりは一度もなく、終始安全飛行で操縦体験を終えることができました〜!

ドローン教室はこれにて終了。この後、参加者の皆さんにはユフォーレ内のレストランでランチしたり温泉に入ったりとユフォーレを満喫してもらいました。お帰りの際には、お土産として体育館での記念写真をみなさんに。

大盛況で終わった今回のシニアドローン教室。参加者の皆さんが本当に意欲的で、ちょっとした休憩時間にも先生を囲んで質問する様子が多々見られました。

その姿を見て「この教室やってよかったな」と心から思いました。皆さんが生き生きとしている姿に私のほうが元気付けられた気がします。

質問責めにあう先生。笑

今後もこのようなイベントを開催していくべきだと強く思いましたし、自身もその都度お手伝いさせていただきたいなぁと思っております。

高齢化社会×ドローン。この在り方をこれからも模索していきますよ!

ではまた!

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