基礎知識

プロペラガードは重量に入る?ドローンの200g以上・以下って何の重さ?

「プロペラガードって重量に入るの?」

最近よく聞かれる質問です。理由はおそらく、てか、絶対にMavicMiniのせい。

昨年末頃に発売されたDJIの新モデル”MavicMini”の重さが199gっつーのでかなり話題になっているせい!絶対!

【DJI新機種】話題沸騰のMavic Mini!大注目のワケはこれだ! 10月末、DJIからドローンの新機種が発表されました! その名は……『Mavic Mini』です! ...

上の記事にチラッと書いているけれど、この199gは一体何の重さを指すのか、ってとこでみなさん「プロペラガードは重量に入るの?」と疑問に思うわけです。

「200g以下のMavicMiniだけど、プロペラガード付けらた200g以上になっちゃうから意味ないじゃん!」ってね。

結論から言うと、プロペラガードは重量には含みませんぞ!

ドローンの200g以上・以下って何の重さのこと?

よく言われる200g以上・以下の”g”って、何の重さのことでしょう?

これは、

空虚重量+燃料やバッテリーの重量

です!

つまりは『機体の重さ+バッテリー』です。

電源いれりゃあ動く状態、機体の重さ+セットしたバッテリーがドローンの重さとなりますよ!

国土交通省に提出する申請等における”機体の重量”はこの重さを指します!

MavicMiniは199gという重さで話題沸騰と言ったけれど、機体だけだと150g程度。バッテリーも合わせて199gになります。

なので、航空法によるドローン規制が緩くなります!200g以下のドローンだからね。

200g以下のドローンは”模型航空機”に分類され、無人航空機とは違った航空法が適応されます!

https://drone-gaga.com/aviation-regulations-drones-under-200g/

バッテリー以外の取り外し可能は付属品はドローンの重量には含みません。なので、プロペラガードはノーカウント!

プロペラガード付けたら200g以上になっちゃうじゃん!と思っていた人、安心してください!入りませんよ!(古い)

空虚重量とは

さっき、さらっと書いてスルーした”空虚重量”について。

ドローンにおける空虚重量は以下の5つに分類されます。

機体構造 ブレード、アーム、センターフレーム、スキッド等
動力装置 エンジン、燃料配給装置等
計器・装置 計器、センサー、電気系統、油圧系統等
配管内の燃料 配管内に満たすべき燃料
燃料以外の液体 滑油、作動油等

いずれもドローンの機体そのものに備わっています。

これに対し、追加で装備するものや予備バッテリー等のことを”積載重量”と言います。

そして空虚重量、積載重量あわせて最大離陸重量と言います。これは無人航空機が離陸できる最大の重量、すべての重さを合わせた総重量のことです。

ドローン検定2級のテキストにて、ここらへんが詳しく掲載されています。ドローン検定を受験する人は必須ですぞ!

プロペラガード云々の前に!重量による分類は航空法だけ!

ここも注意が必要なところなんだけど、さっきから飽きるほど言っている”200g以上・以下”というのは航空法での分類になります。

なので航空法以外の各法令やルールでは200gも何gも関係ありゃーせん。

つまり、みなさんが散々気にしている「プロペラガードって重量に入るの?入らんの?」は、航空法以外の各法令やルールでは考えても意味ないってこと!

何グラムのドローンだろうが全て”無人航空機”である、ということです。

航空法以外にもドローン規制の対象となる法律・ルールやドローンを飛行させる際に関係してくる法律はわんさかあります。みなさん要注意ですぞ!

https://drone-gaga.com/regulations-for-drones-under-200g/

結論としては、

  • 航空法の重量による分類においては、プロペラガードの重さは含まない
    →MavicMiniは199g、という認識でOK!
  • 航空法以外ではドローンの重量関係ないのでプロペラガード付けたら重さがどうこう……は関係ない

です!

MavicMiniは200g以下の小型ドローンです。プロペラガード付けたからって200g以上の無人航空機に分類されることはありませんぞ!

ではまた!