飛行ルール・法律

【ドローンの許可・承認申請】夜間飛行の承認申請について

こんにちは!sawa(@sawasan33333です!

航空法のルールで、ドローン(無人航空機)の夜間飛行は禁止されています。

申請して承認を受けることで飛行可能となりますが、日中と同様に飛ばすことはできません。

夜間飛行は日中の飛行にくらべて難易度が高くリスクもあがるため、飛行させるための条件が厳しくなっているんです。

何がどう厳しくなっているのか。詳しく見ていきましょう!

夜間飛行の申請をするための条件【追加基準】

ドローン夜間飛行の承認を得るためには申請の際に、基本的な一般基準の他に以下の追加基準を満たす必要があります。

〈一般基準とは〉

  • 機体の機能および性能に関する規制
  • 飛行させる者の飛行経歴・知識・技能に関する規制
  • 安全確保体制に関する規制

各規制ごとに細かく定められています。

夜間飛行の追加基準は以下になります。

機体がピカピカ光るか(機体に関する追加基準)

灯火が装備されたドローンを使用する必要があります。

飛行中にピカピカ光るライトのことですね!

暗闇のなかで機体の位置や姿勢を把握するためとても重要です。

ただし、飛行範囲が十分な照明灯で照らされている場合はこの限りではないようです。

操縦スキルがある操縦者であるか(操縦者に関する追加基準)

申請者は”意図した飛行経路を維持しつつ操縦できる人”である必要があります。

操縦スキルがしっかり備わってる人、ってことですね。

夜間飛行の訓練を修了している人であれば問題なし!そうでない場合は夜間飛行訓練を屋内等で実施する必要があります。

安全な飛行が可能か(安全確保に関する追加基準)

事前に適切な飛行経路を特定し、補助者を設置して監視体制を整え、離着陸の場所を照明等によって明確にする等、安全確保を万全にする必要があります。

離発着場所の照明に関しては、工事現場のような大掛かりなものでなくても、車のライトを当てて対応する方法でもOKのようです。

標準飛行マニュアルにも同様の事項あり

追加基準だけではなく、航空局標準飛行マニュアルでも以下のように定めています。

  • 夜間飛行においては、目視外実施せず機体の向きを視認できる灯火が装備された機体を使用し、灯火が容易に認識できる範囲内の飛行に限定する。
  • 飛行高度と同じ距離の半径範囲内に第三者が存在しない状況でのみ飛行を実施する。
  • 操縦者は、夜間飛行の訓練を修了した者に限る。
  • 補助者についても、飛行させている無人航空機の特性を十分理解させておくこと。
  • 夜間の離発着場所において車ヘッドライトや撮影用照明機材等で離発着場所に十分な照明を確保する。

航空局標準飛行マニュアルを使用して夜間飛行の承認を受けた場合は、上記に沿った運用が必要です。

〈航空局標準飛行マニュアルとは〉

ドローンの飛行申請を行う際は、飛行マニュアルの添付が必要です。

飛行マニュアルは申請者が作成して添付するのが原則ですが、国土交通省航空局が事前に要している飛行マニュアルを使用することもできます→これが航空局標準飛行マニュアルです!

マニュアル作成の手間がはぶける反面、標準飛行マニュアルに沿った運用を行う必要があり、飛行が制限される場合が多くあります。

これらによらない飛行をさせる場合は独自飛行マニュアルを作り申請時に添付する必要があります。

でも申請時の追加基準とほぼ同じ事項なので、結局はこれに沿った運用が必要かと……

一応、航空局標準飛行マニュアルで定められている内容も簡単に解説します。

機体の向きを視認できる灯火が装備された機体

追加基準にもありましたね!ピカピカ光るライトを装備したドローンである必要があります。

飛行高度と同じ距離の半径範囲内に第三者をいれない

例えば、高度30mまでドローンを上昇させたら、半径30m以内に第三者をいれてはいけない、ということです。

高度が上がるほど半径範囲内も大きくなっていきます。

夜間飛行の場合は、第三者が近くにいる状態を避けなくてはなりません。

操縦者は夜間飛行訓練を修了していること

夜間飛行の操縦者は訓練を修了している必要があります。

夜間飛行はただ暗いだけではなく、飛行が不安定になりがちです。

そのため、より高い操縦スキルが必要となります。

補助者もドローンの特性を十分に理解していること

追加基準にもありますが、ドローンの夜間飛行は補助者が必要となります。

その補助者もドローンの特性や知識をしっかりと把握している必要があります。

離発着場所に十分な照明を確保する

これも追加基準にありましたね!

離発着場所の照明は車のライトを当てて対応する方法でもOKです。

まとめ:承認を受けたからブンブン飛ばしていいってワケではない

夜間飛行の承認について解説してきました。

……全然自由に飛ばせないじゃん!って思った人。私もそう思います。笑

ですが、夜間飛行は難しいんですよ。ただ暗いってだけでなく、飛行そのものが日中より安定せず難易度があがるんです。

リンク→夜間飛行は難易度があがる!?

なので、国土交通省のガイドラインはしっかり守って飛行させましょうね!

ではまた!

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